ひと昔前、北海道が公式に付けたキャッチフレーズ「試される大地」というのがありましたね。
でも、住んでる私達には、どう転んでも「試されてる」の方がしっくりくるのですが。何をどれだけやれるのか?という試練そのものを実は指しているフレーズなのかもしれませんね。もう、このフレーズは、古いものですが。もう少し夢と希望を与えてくれるようなものが当然良いですよ。
「TPPとは、関係ない安心できる大地、北海道」とかな。「美味しい空気と自然、食べ物に溢れる大地」とかね。
おかしなもので、キャッチフレーズをお土産とかにつけると、販売助成金が出るだの、出ないだのと中身で勝負してないやん??と思うこともしばしば。北海道遺産関連もそうらしく、北海道遺産のマークをつけると、関連する商品には助成金が出るそうな。タダで配るパンフとかならわかるけど、売り物に付けて儲けを増やす、というか水増しだよね、と思うようなのって、どうなのでしょう?
早くも喧嘩売る気か?と思われちゃいますが。そうではなく、本質で勝負できるだけのブランド力が当然「北海道」という言葉にはありますよね。どこの百貨店さんでも、「北海道物産展」は目玉企画ですから。先日Facebook見てたら、六花亭さんの「マルセイバターサンド」が石垣島で売られてる写真あったくらいだし。→もちろん、公式に仕入れての販売ですけどね。
いやぁ、これにはたまげましたけど。ロイズさんも、宮古島で商品を開発したこともありましたね。北海道と沖縄のコラボ。凄い。私の中では最強。
そんな話題をしたかった訳ではないのですが。このBlogのタイトルにも使ってる「スローライフ」って、本当にできるんかなぁ、っていつも思う。私は療養中なので、アレなのですが、ネットで見てると明らかに誤解じゃ!それ!みたいなものが多くあるので。
「北海道で牧場しながら、スローライフしたいな」なんて、できませんって!朝早くから、夜遅くまで、休みもなく働くのが仕事ですから。牛や馬の面倒を見るだけじゃないしね。餌にする牧草の世話とか、使う機械の点検とか、農協の集まりとか、その合間には地区の行事とかもあるんで、大変なお仕事です。経営ではなく、雇われるという立場でも、ただ好きなだけではキツいそうな。昼間に少しの休憩はあるけど、疲れてお昼寝しとかないと、夕方の作業がキツいし、休みもサラリーマンと比較したら全然少ないしね。でも、やりがいは、とてもある仕事ですから、お気楽ではなく、真剣に志してほしいな、ということです。
農家さんも大変です。冬場以外は、休みなく働きますし、収穫量で収入が決まりますから、必死ですよ。出荷するもの以外に自家用にも栽培してるから、それの面倒も見るし、農機具もハンパないお値段なものですから、大変です。人手も地域で順番に回ってお手伝いするとかあるし、農繁期には特に。気候にも左右されますから、大変なお仕事。でも、収穫したものが、高値で出荷できたり、美味しくできたりしたら、苦労は吹き飛ぶくらいに嬉しいことではありますよね。
“非”農家という括りが農村部の地区にはあります。多くは、移住者さんだったり、離農された方だったり。そうすると、地域の行事とか色々な会の管理とか役員とかで案外時間が取られたりします。
市街地なら、まぁそれなりなのでしょうけど、内地から来て市街地に住んでたら、利便性を考えたら都会の方が良い面もありそうな?気がしますね。
旅人さんがよく言う言葉に「ここは旅するところで住むところではない」と。住んでしまうと、出かけることが少なくなるんですよね。不思議なことですが。働いて時間的に難しいとかあるかもしれないですけど、「いつでも行けるから慌てなくてもいいや」となることも確か。また、移動も距離が意外と旅してた頃以上に感じることもあります。でも、「住めば都」というように、定着したら、もう都会には戻りたくなくなるという魔力もあります。
多分、私見ですけど、「お金的な豊かさ」を取るか?「精神的な豊かさ」を取るか?みたいなところはありますね。北海道の都市の周りなら、上手く両立してるのかも。札幌に集中するのも、都会の利便性が大きいし、どの方向に向かうにも便利なことや中心部から少し外れれば、自然と共に暮らせますし。マンションとかなら、除雪もないし。それなら、スローライフなのかもしれないですね。薪ストーブとかは無理ですが。
極論、百貨店さんがなくても全然暮らせるよ!という方ならば、地方都市がオススメできますね。札幌だと家賃とかもピンキリですが、地方都市だと、比較的安いし、求人がなくて仕事もしたくてもできない、というようなことも選り好みしなければ、大丈夫ですからね。一番は、手に職系な方なら、間違いなく歓迎されます。
心身が良くなり、働けるようになっても、今の私にゃ手に職ないことは痛いなぁ。生きる道を作らないとね。頭だけでは食べていけないですからね。な~んか嫌な感じの内容になりましたね。でも、好きだから住み続けたいし、内地に戻る選択肢も今はないし、自分にできること、療養中なので、治療しながら探します。何かできるといいなぁ。
2016.04.24